| 消失グラデーション | |
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私立藤野学院高校のバスケ部員椎名康は、ある日、少女が校舎の屋上から転落する場面に遭遇する。康は血を流し地面に横たわる少女を助けようとするが、少女は目の前から忽然と消えた。監視された空間で起こった目撃者不在の“少女消失”事件。複雑に絡み合う謎に、多感な若き探偵たちが挑む。繊細かつ大胆な展開、“真相”の波状攻撃、そして驚愕の結末。最先端で最高の青春本格ミステリ(「BOOK」データベースより)
第31回(2011年) 横溝正史ミステリ大賞受賞作。
ある高校のバスケ部が舞台。高校生活や高校生達のやり取りに違和感がなく瑞々しさを感じながら読んでたんですが、作者の方の受賞インタビューを動画で見て想像していたよりもおじさまなことにびっくり。すいません。でも、それだけ主人公やその周りの高校生達が自然で。
主人公が思いを寄せていた少女が屋上から転落、彼女のもとに駆けつけた主人公は何者かに襲われて昏倒。そして目覚めたとき彼女の姿は消えていて……という話。タイトルにある通り消失ものとでもいいましょうか。屋外であること、平日の学校であること。開かれた場所だけれど、監視カメラや行き来する学生達による衆人環視によって、奇しくも密室と同じ状況になっています。少女はなぜ、どうやって姿を消したのか。
正直、期待値上げすぎちゃったかなと思いながら読んでました。部活内のゴタゴタを延々読むのはしんどかったし、なんとなくはじめのうちから気づいていることもあったし。だけど読み終わってから少し日を置いてみると、良い青春小説だったなあと思うんです。読了直後は物足りなさを感じたんですが、今は不思議な爽やかさが残っています。全体に張られた伏線も注意深く繊細でした。
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