2015年02月28日

『早わかり日本文学―文化が見える歴史が読める(文化が見える・歴史が読める)』長尾剛

早わかり日本文学―文化が見える歴史が読める (文化が見える・歴史が読める)
早わかり日本文学―文化が見える歴史が読める (文化が見える・歴史が読める)長尾 剛

日本実業出版社 2001-01
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 文学がわかれば歴史が見える(表紙見返しより)

 古代、中世、近世、近代とそれぞれの年代ごとに主だった文学作品を取り上げ、解説紹介している本。
 現存する最古の史書『古事記』、日本初のSF『竹取物語』、日本的美意識を作った『古今和歌集』、赤裸々な『蜻蛉日記』、国民的叙事詩『平家物語』、名文の宝庫『太平記』、恋多き女性のドラマ『好色一代女』、怪異小説の最高傑作『雨月物語』などなど。
 イラストや図表が多く載っていてとても分かりやすいです。本書を読んで読みたくなった本(『宇津保物語』や『増鏡』や『太平記』他)もあるし、既読のものは解説を読んで再確認と補強ができました。
posted by たかとう at 00:00| 古典・日本文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月27日

『伯爵と妖精 駆け落ちは月夜を待って』谷瑞恵

伯爵と妖精―駆け落ちは月夜を待って (コバルト文庫 (た16-26))
伯爵と妖精―駆け落ちは月夜を待って (コバルト文庫 (た16-26))谷 瑞恵 高星 麻子

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 シリーズ8巻目。この巻は短篇集です。

■「銀月夜のフェアリーテイル」
 エドガーと出会う前のリディアの話。そしてリディアの初恋話。
 薔薇の妖精女王に気に入られた青年のために、リディアがある取引を女王に持ちかけて――。これがフェアリードクターとしての初仕事でもあるんですね。青年の弾くバイオリンの演奏を聴いてみたいなあと思いました。

■「雪水晶のフェアリーテイル」
 リディアのケルピーが出会った時の話。
 フェアリードクターとして看板を掲げたリディアのもとに、ひとりの老女が現れた。彼女が言うには妖精と結婚の約束をしたというのだが……。
 ケルピーが美貌の青年だというのは今までにも出てきたしイラストも精悍なのでわかっているのですが、その弟がこれまた素晴らしい美形。イラストでも見たかったなあ。

■「恋占いをお望みどおり」
 マーガレットでする花占いの話。
 花売り娘とオペラ歌手の恋を中心に、リディアによくしてくれる公爵夫人の昔の話も出てきて、よくまとまっている一編。

■「駆け落ちは月夜を待って」
 エドガーが知り合った令嬢とリディアが知り合った青年の恋と駆け落ちの話。
 イギリスといっても、当時はイングランドとスコットランドでは法律が違い、結婚するにも事情が違ったんですね。

■「きみにとどく魔法」
 前巻でリディアがエドガーから距離をとるためにクリスマス休暇と称してスコットランドに里帰りしていたんですが、その時の話。
 やっぱり! リディアなすぐに自己卑下するけど彼女に思いを寄せる男性は何人もいるんじゃないですかー。無自覚モテ女。
 リディアの幼馴染みアンディがエドガーのこと知っていたってことは、二人の夢が夢ではなくて実際に空間を越えた魔法だったんですかね。
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2015年02月26日

『伯爵と妖精 涙の秘密をおしえて』谷瑞恵

伯爵と妖精―涙の秘密をおしえて (コバルト文庫)
伯爵と妖精―涙の秘密をおしえて (コバルト文庫)谷 瑞恵 高星 麻子

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 妖精博士のリディアは、スコットランドで休暇を過ごしていた。雇い主で、彼女を婚約者扱いする妖精国伯爵・エドガーを好きになってしまうのが怖くて、ロンドンから逃げてきたのだ。ある日、妖精国伯爵の先祖にまつわる話を聞いたリディアは、真実を確かめようと人魚の一族が棲むマナーン島へ向かう。その頃ロンドンでは、エドガーと親交の深い画家ポールのもとに不思議な少女が現れて…。(「BOOK」データベースより)

 シリーズ7巻目。ここ数巻やや停滞していたエドガーとリディアの関係ですが、ここにきてもまだすっきりはっきりしない! もう! ヤキモキするのを通り越して、生温い目で見てやろうという気になってきます。小さい頃から妖精が見えることで周囲に奇異な目で見られていたリディアが妙に卑屈になっているのもありますが、女ったらしエドガーもまた本気の恋というものをしたことがないのでリディアに対する態度が中途半端なんですよね。押したかと思ったら急に手を引っ込めちゃって笑顔で突き放すようなところがあるというか。ええいもう、押すなら押す!引くなら引く!
 さて、今回出てくるのは名家に付く家妖精バンシーです。これが可愛らしい女の子の姿をしていて、泣くと涙が琥珀に変わるんですよ。綺麗です。しかしバンシーの涙には普通のものと主の家の誰かの死を予見して流すものとあって、美しいけれど不吉でもあります。このバンシー、昔の青騎士伯爵の直系に仕えていたようですが、リディアとエドガーの元に現れ涙を流したということは――というお話。
 バンシーを最初に見つけるのがエドガーの友人でもあるポールなんですが、彼は気弱だけれど誠実な青年でバンシーは彼に淡い恋心を抱きます。このふたりのシーンが優しい雰囲気でよかったです。
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2015年02月25日

『伯爵と妖精 取り換えられたプリンセス』谷瑞恵

取り換えられたプリンセス 伯爵と妖精 (コバルト文庫)
取り換えられたプリンセス 伯爵と妖精 (コバルト文庫)谷 瑞恵 高星 麻子

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 青騎士伯爵・エドガーの領地で、妖精が人間の赤ん坊を丸太や石、ときには妖精の赤ん坊と取り換えてしまう「取り換え子」が起きているらしい。伯爵家の顧問妖精博士で、エドガーの婚約者ということになっているリディアは、ひとりで問題の領地へと向かう。一方エドガーのもとには、かつての悪友である海賊たちが押しかけていた。仲間のベティが青騎士伯爵に騙され行方不明だというのだが。(「BOOK」データベースより)

 シリーズ6巻目。今回は舞台がロンドンから移ります。遠征遠征。所変われば気分も変わる。妖精が人間の赤ん坊と自分たちの赤ん坊を取り換えてしまう「取り換え子」(チェンジリング)がメインという如何にも妖精譚としたお話であります。しかしこれにもやはりエドガーが憎むある人物が関わっていて――。
 あ、そうそうこれまで触れてきませんでしたが、エドガーは両親を奪われ家を奪われ名前を奪われ、その過去はとても辛く苦しいものでした。そして彼をそんな生活に落とした“プリンス”という男を心底憎んでいて復讐を胸に秘めています。このプリンスというのがやたらを謎だらけで、正体さっぱりわからないけどなんだか凄そうな人物。1巻からずーっとこの男の影がちらついています。彼の手先もいろんなところに潜んでいて、エドガーに罠をしかけてきます。今回もまたぞろその手先が関係しているのですが、さてこの危機を上手く切り抜けられるかどうか。
 それと平行して、エドガーの昔馴染みの海賊さんが出てきます。こっちはちょっとほっとできる話かな。
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2015年02月24日

『伯爵と妖精 呪いのダイヤに愛をこめて』谷瑞恵

伯爵と妖精 呪いのダイヤに愛をこめて (コバルト文庫)
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 妖精博士のリディアはわけあって雇い主の伯爵エドガーと形だけの婚約をしている。お得意のあまい言葉で迫ってくるエドガーにいつも振り回されるリディア。婚約指輪のムーンストーンの管理人だという妖精にまで伯爵の花嫁として扱われてしまう。一方、怪しげなブラックダイヤを手に入れたエドガーの周囲では、不吉なことばかり起こるが、彼はこのダイヤを使って宿敵プリンスへの復讐をたくらんでいるようで。(「BOOK」データベースより)

 シリーズ5巻目。相変わらずエドガーに甘ったるく口説かれ続けてちょっと気持ちがぐらついているリディア。けれどまだ本気で恋をするには躊躇われ。かといって、ぐいぐい強引にリディアを連れて帰ろうとするケルピーに絆されるわけにもいかず。そんなどっちつかずのリディアにイライラさせられますが、悪いのはリディアばかりではなく、エドガーもまた甘い言葉でリディアを口説くくせに本気になりきっていないところが中途半端。しっかりせいよ!とどやしつけたい衝動に駆られます。こんな調子でまだまだいくんだろうなあ、この二人は。
 今回はロンドンにあるなにやらいがかわしいハーレム館にエドガーが出入りしているらしいと聞き、リディアが乗り込んでいく話です。そんなにヤキモキすんだったら彼のこと好きなんじゃないの?YOU認めちゃいなよ!と読んでるこっちは思うのですが、リディアは「私かわいくないから……」と卑屈なことを言うんですよ。充分かわいいくせに! もう早くくっついてください……
posted by たかとう at 00:00| ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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